ブラックリストの実際

ブラックリストの実際

ブラックリストとは?

そもそも「ブラックリスト」が、本当にあるのでしょうか??
これは、あります。ブラックリストとは、信用情報機関と呼ばれている組織のデータベースのことです。何か怪しい裏の組織などではなく、まともな金融機関であればどこでも利用している一般的なものです。

次の3つがあります。
①日本信用情報機構(JICC)
②指定信用情報機構(CIC)
③全国銀行個人信用センター(KBC)

細かい情報を知りたい方は、上記のWebサイトを見てみてください。どのような情報が登録されるかなど、詳しく解説されています。

ブラックリストに載った場合のデメリットは?

①から③の各機関によって、どのような事情が生じたときに、どのくらいの期間にわたってブラックリストに載るか(データベースに登録されるか)は、おおむね共通しています。

例えば、ローンや返済の支払いを滞納すると、滞納している間はリストに載ってしまいます。ほかに、自己破産や個人再生を行った場合は、5から10年間リストに載ってしまったりします。

では、ブラックリストに載った場合の具体的なデメリットは何でしょうか。
一言でいえば、『新しくお金を借りられない』ということです。想像しやすいとは思いますが、この点に尽きると言えるでしょう。

相談者の中には、「会社に知られませんか?」「戸籍に載りませんか?」などなど、様々な心配をされる方がいますが、そのような心配は不要です。ブラックリスト(データベース)を見ることができるのは、金融機関とご本人だけだからです。つまり、お金を貸すことが仕事の人たちが、貸せるかどうか判断するのに「この人は支払いを滞納したり、過去に破産とかしてないかな?」とチェックするたの資料なのです。

逆に言えば、お金を借りないようにして、クレジットカードも使わないのであれば実害はないでしょう。現金払いで暮らすなら、神経質になる必要はありません。

茅根 豪のプロフィール画像

茅根 豪

Go Chinone

兵庫県弁護士会業務委員会等/甲南大学知的財産法研究会(事務局)/甲南大学法科大学院兼任教授(2020年・企業法務論)

弁護士を志す前は、都心の事業会社で不動産ビジネス等を経験しました(宅建士有資格者)。そのためか不動産関連のご相談を多く受けます。現在は、事務所のメンバーや他業種の方々と一緒に、税務、労務、広告規制、マーケティングなどについての勉強会を開催しています。弁護士業以外の活動としては、大阪のトレーニングジムで運動機能の改善指導を行ったり、東京で定期開催される政治・経済の勉強会等に参加しています。法律のみならず、広く社会の諸分野についても見聞を拡げていきたいと思っています。

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